ピアノの練習曲の選び方
ピアノの練習曲の選び方はどのようにして選んでいますか?
特にピアノを大人から始める初心者の方は、ただ漠然と習ってみようという人より、憧れの弾きたい曲があって、それをマスターしたいという動機で始める方が多いものですね。
そういう私も、ショパンの「別れの曲」が出だしだけでも弾けるようになりたくて、大人になってから始めました。
そのような場合、選択肢としてピアノ教室に行き、先生から直接教わるほうが上達が早いのではと思うかもしれませんね。
ですが、実際のところ、レッスンに行くと、基礎力をつけるために練習曲から始めることが多いのです。
それだけならいいですが、いつまでも基礎ばかりで、なかなか目標の曲に辿りつけないという現実があるんです。
これは大人だけではなく、ピアノを習う全ての人が多かれ少なかれ、このような悩みを持っているものです。
ですが、技術が足りないからという理由でやらせてもらえないのが殆どでしょう。
ですが、弾きたい曲があって習いに行っているのに、3年も4年もたっても目標とする曲を弾かせてもらえないというパターンの人も結構多く、これって、なんかおかしいと思いませんか?
子供の頃からピアノを習っているようなら、基礎から積み上げるという指導に慣れているから、目標の曲を弾かせてもらえなくても、レッスンとはこんなもんだと納得してしまうかもしれません。
ですが、大人になってから、少ない練習時間をやりくりしてピアノを始めた人は、練習曲に時間をとられずに、目的の曲だけマスターしたいというのが本音ではないのでしょか。
もちろん、基礎から積み上げる基本の教え方が間違っているということではなく、大人になってからピアノを始める初心者の方は、短期間で目に見える結果が欲しいものです。
そうでないと、モチベーションが保てず、続かなくなるからです。
私のように、弾きたい曲があって大人からピアノを始めた人に限れば、子供と同じように基礎から積み上げるような練習方法では、ピアノ教室はかえって遠回りになってしまうかもしれませんね。
では、短期間で効率よく、弾きたい曲を弾けるようになるにはどのような練習方法が良いのでしょうか?
このような場合は、最初にその弾きたい曲の必要とされる技術を書き出してみて練習曲を選ぶと良いでしょう。
例えば、素早い指の動きが不要なら、ベートーヴェンの「月光」第一楽章、右手の素早さが不要ならショパンの「革命のエチュード」などが適しています。
このように練習曲といっても、やりたい曲によって必要な部分といらない部分があり、目標曲がはっきりしている場合は、練習曲の中の必要なところだけをやるのも一つの方法でしょう。
ただ、この練習方法だと、同じタイプの曲にしか応用が効かないという欠点がありますが、即効性はある筈です。
いずれにしても、大人からピアノを始める初心者の方はもちろんですが、ある程度弾ける中級者の方も、独学で上達するには練習曲の選び方が大切になり、市販で売られている有名なものが、必ずしも最高の教材とは限らないでしょう。