ピアノを諦める前にやっておくべきこと
ピアノを以前に一度諦めたことはありませんか?
ピアノで良くあることに、他人の演奏を聴いて簡単そうだからと思って始めてみると、聴くのと弾くのは大違いということがありますね。
実際に私の知っている友人に、大人になってからピアノを弾きたい曲があり始めたが、歯が立たず諦めて断念したという人がいるんです。
実際に話しを聞いてみると、バダジェフスカの「乙女の祈り」の原曲をいきなり挑戦したらしいのです。↓↓
この曲はオルゴールなどにも良く入っている曲なので、自分でも弾けるのではないかと思ったようなのです。
ピアノ初心者にとって、いきなりこの選曲は無謀とも言えますが、この曲が弾けなかったからといってピアノを諦めてしまうのは早すぎると思うのです。
大人からピアノを始める初心者の方が弾きたい曲があることは、練習を行う上でやる気に繋がるので良いことですが、すぐに諦めてしまってはもったいです。
その曲を弾きたいという気持ちを大切にしながら弾ける方法を考えるべきでしょう。
大人の方で諦めの早い人なら、考えるだけ無駄と思うかも知れませんが、決してそんなことはないんですね。
まずは、弾きやすくアレンジしたもので弾いてみることを考えてみてはどうでしょうか?
やさしいアレンジした譜面でピアノに慣れて上達してから、時期を見て原曲に挑戦するのです。
アレンジ譜はつまらないと言う人もいらっしゃいますが、そんなことはありません。
そもそも、その曲が弾きたいと思ったのは、メロディラインが気にいったり、かっこいいリズムやハーモニーだったりするのではないでしょうか。
難しいフレーズはそのまま弾こうとはせずに、今の実力に合あせて、音を間引いて楽に弾くようにした方が、かえっていい仕上がりになり、好きな曲を弾けることで心が満たされるんですね。
ピアノ初心者の内は、技術的な無理をしないほうが良く、頑張るだけ体に力が入り、それだけ楽しい気分が薄れてしまいます。
また、ピアノ上級者や中級者でも、基礎がごっそり抜けているケースが意外に多く、その為に、あるところから抜け出せず、1曲仕上げるのにそんなに時間をかけなくても出来る筈のところが、どうしても弾けなかったり、多くの時間がかかったりするのです。
その原因としては、脱力やブラインドタッチが身についておらず、なめらかな指の動きが出来ないなど、そのまま上級に進んでしまったという人も少なくありません。
こうした場合は、急がば回れで、基礎をもう一度見直した方が早く上達する場合が殆どです。基礎力を高めることで応用力もつき、しっかり基礎をやっておけば、後はどうにでもなると言っても言い過ぎではないでしょう。
いずれにしても、ピアノという楽器は、メロディから伴奏まで一人で担える為、一人の世界に入りがちになるものです。
その為、一人であれこれ抱え込んだり、独学での思い込みに陥ったりと、とかく楽しくない方向に行きやすくなるものです。
その結果、ピアノを諦めてしまうようになるのです。ですが、人は人によって気づかされ成長していくものです。
大人になってからでも良い意味でどんどん人の力を借りた方が、より確実に楽しく上達することが出来るでしょう。