音を聴いて弾くとはどういう意味なの?

ピアノでは良く「音を聴いて弾く」と言いますが、どのような意味なのか分かっていますか?
そういう私も始めた頃は分かりませんでした。(>_<)

 

 

音を聴くというのは、出した音の響きを聞くことですが、特に初心者の方は、音が「ド」ならそのまま「ド」の音名で聴いてしまうのが殆どでしょう。

 

 

ですが、ピアノは弾いた音が時間の経過とともに弱くなる減衰楽器なので、この時に弱くなっていく音より、次の音を強く弾いてしまうとフレーズが切れてしまうのです。

 

 

その為、響いた音を聴いて、それより強く出ないようにコントロールして次の音を出すことが大事になってくるわけです。

 

 

これは、初心者だけではなく、中級者の方でもフレーズ感がないと言われる方も少なくないかもしれませんね。
フレーズは、簡単に言えばいくつかの音符から成るまとまりの事になりますが、これを大切にするなら、1音だけが弱くなったり強くなったりしないようにする為に、音の響きを聴かないといけません。

 

 

したがって、耳で響きを追うようになることが重要になってくるので、ド」なら「ド」と聴くのではなく、「ドオ」と「オ」の母音を聴いていく習慣がつけることが大切です。
日頃から母音を聴くように練習していくことが、音を聴く意味に繋がっていきます。

 

 

何より、硬質な音と柔らかい音を判断できるようになる為にも、音の響きを聴くことは必要でしょう。
また、初心者のシニアの方で悪い弾き方で多いのは、スイッチをポンと押すように弾いたり、打鍵をこわごわ弾いているような方もいらっしやいますが、鍵盤の底までしっかり弾くようにしましょう。

 

 

その他にも、次に弾く場所を見つけるやいなら、もぐら叩きのようにバシッと乱暴に叩いていませんか?
余裕を持って次の準備をして、丁寧なタッチで弾くようにしましょう。

 

 

出来れば、ご自分の演奏をカセットテープやMDなどを使って録音して聞いてみると良いですね。
そうすれば自分の弾き方も分かり、いい勉強になりますよ。

 

 

私も、時々録音するのですが、それだけも緊張して、今まで弾けていた箇所が弾けなくなることがあります。
ですが、自分なりに気にいった音が録音出来るようになった頃には、人前であがってしまっても、きっとうまく弾けるようになっている筈です。

 

 

しずれにしても、ご家族や友達に、「○歳の手習いです」と言って聴いてもらいましょう。
失敗を恐れることなんてありません。
何歳になっても知らないことにチャレンジすることは、生き生きと輝いて見えるものなので、その姿を見せるだけも拍手喝采です!!

 

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